Java における「式(expression)」とは?
式(expression)とは、値(result)を生み出すコードのかたまりのこと
式は必ず「値」に評価(evaluation)されるという特徴がある
💬 例 1:数値の計算
int a = 1 + 2;
1 + 2
が「式」→ これが評価されて 3
になる
変数 a
にはこの結果(3)が代入される
💬 例 2:比較演算
boolean check = (10 > 3); // true
10 > 3
も式 → true
を返す
📘 文(statement)との違い
Java には「文(statement)」という用語もあります 文は処理の単位であり、必ず「セミコロン(;)」で終わるのが特徴
✏️ 式と文の違い
区別 | 内容 | 例 |
---|---|---|
式 | 値を返す(=評価できる) | 1 + 2 , a > 0 , func() |
文 | 処理を行う(=完了する) | int a = 3; , return a; |
✅ 式文(expression statement)
多くの文は、式にセミコロンを付けた「式文」になっている
a = 5; // 式:a = 5 → 評価されて 5、文として処理完了
System.out.println(a); // 式:メソッド呼び出し → 文として動作
💡 式の種類(代表例)
種類 | 例 | 説明 |
---|---|---|
算術式 | a + b |
加算・減算など、数値演算に使う式 |
論理式 | a > 0 && b > 0 |
条件判定に使う論理演算(AND/OR など) |
メソッド呼び出し | Math.max(3, 7) |
関数やメソッドの呼び出しも式 |
代入式 | x = 10 |
値を代入する操作も式(評価値は代入値) |
三項演算式 | a > b ? a : b |
条件によって値を選ぶ式 |
✨ ポイントまとめ
式は値を返すコード
文は処理を実行するコード
多くの文は「式 + セミコロン」
Java では、式を理解することが文の理解にもつながる